更新日:2021年7月8日

スパイスカレーの基本知識②玉ねぎ炒めるか・炒めないか論争

こんにちはあやパパです🍛スパイスカレーの基本知識、第2弾は「玉ねぎ」について。

スパイスカレー作りには、玉ねぎを「炒めるか・炒めないか論争」があります。

その論争について、自分なりの答えをまとめてみました。

 

 



味噌ラーメン派か塩ラーメン派か

玉ねぎ炒めが味の命

スパイスカレー作りで、よく耳にする情報ですが、個人的な見解としては、味の好みだと思っています。

味噌ラーメンが大好きな人に、美味しい塩ラーメンを勧めても、満足しないですよね。

 

玉ねぎを炒める意味

玉ねぎを炒めると、味噌ラーメン的なコクが生まれます。その仕組みを簡単に解説します。

 

メイラード反応

肉って焼くと美味しくなりますよね。焼かれる事で、科学的に起こる現象が「メイラード反応」といいます。

加熱 」→糖×アミノ酸×たんぱく質などが「結びつく」→「褐色(かっしょく) 」

玉ねぎが飴色 になるのは、この反応が起きているからです。

脱水

メイラード反応で、玉ねぎが褐色していくと、水分が抜けて「脱水 」してきます。

そうなる事で、玉ねぎの甘味や旨味が凝縮されていくのです。

とろみ

そして、旨味が凝縮された、玉ねぎペーストが完成します。これが、スパイスカレーのとろみの要素にもなります。

 

玉ねぎを炒める理由を見ると、炒めた方が良いと感じます。

ですが

炒めた分、スパイス本来の香りは感じにくくなるという、デメリットもあります。

 

玉ねぎを炒めない意味

玉ねぎを炒めない意味としては、スパイス本来の香りを重視したいからです。

玉ねぎをずっと炒めていると、途中から、ホールスパイスの香りがしなくなってきます。

それだけ、玉ねぎの濃厚な香りは、香りの全てを支配するのです。

あとは単純に、玉ねぎを炒めるのが、めんどくさいからです!

 

玉ねぎ炒めたカレーと炒めないカレーの比較

色味の違い

玉ねぎを炒めたカレーは、深みのある色味のカレーになります。

 

逆に炒めていないカレーは、スパイスの配色が素直に出ます。

 

味わいの違い

玉ねぎを炒めたカレーは、スパイスの配合を変えても、いつも同じような味がします。それだけ、玉ねぎのコクのパワーが強いのです。

 

炒めないカレーは、スパイスのフレッシュな香りを感じます。長時間煮込むと、そのパワーを、より感じることができます。

 

塩ラーメン派

自分は、味噌ラーメンよりは、塩ラーメン派です。というか、薄口派です。

煮物もコテコテな味付けは苦手で、砂糖は入れずに、みりんと酒の甘味だけで作ります。

なのでスパイスカレーも、コクがある味わいより、香りを楽しめるテイストの方が好きという訳なのです。

 

動画で解説

YouTube「あやパパCURRY」で、玉ねぎを短時間で脱水させる方法を紹介しています。

 

スパイスカレー作り初心者の方は、是非、両方の作り方を試して、自分の好みを見つけて下さいね😊



玉ねぎを炒めないで作る方法はこちらの記事をご覧ください🔻

玉ねぎを炒めない調理法 玉ねぎを炒めない調理法